モバイル自転車を発想

紅茶を飲みながらフォークとレモンを眺めてモバイル自転車を発想

ふと、目にとまったのが街で見かけるキックスケータがヒントになって、モバイルバイクを趣味として自作してみることになりました。
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キックスケータにシートと駆動装置をつけたようなものにすればよいという単純な発想からはじまった。考えてみれば前輪部分はハンドルとフォークそしてホイールで構成されている。これと同様に横に寝かしたものをリアとして構成する。そしてシートチューブを立ててそれにサドルを取り付ければドライジーネになる。この発想はフォークとレモンという模式図となりキックスケータから連想した基本になるスケルトンである。あとはキャスターアングルとトレール、前後の輪荷重バランスを考慮したディメンジョンの決定、そして力学的な安全性並びに特性のチェックをすれば製作することができます。

実際に作ってみました

安価で完成度の高いフォークを作ってくれる台湾のお友達もできたし、アルミ合金パイプの雰囲気中での溶接加工、そして旋盤加工とか規格外の特殊なパイプを引き受けてくれるところの協力を得ることができるようになった。素人思考の成果は以下に掲載したものをご覧ください。

女性用 トップチューブを低い位置に配置した「すぐレモン」です

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早速小岩菖蒲園まで試し乗りをしてみました。設計では時速20から25キロメートルで走行することを目的にしたが、テストランは台風が通過した後の強い追い風、予想以上30キロメートルのスピードが出てしまう。

男性用 トップチューブを高い位置に配置した構造、まだ未完成の「ミカン」もご覧ください

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この自転車はライダーの体格と感覚をパラメータ化して設計するオンリーワン。
乗り心地は梁と桁の固有振動数を最適化することによって快適な乗り心地を得ることができます。
フリーデザイン・フリースタイル・フリーサイズのパーソナルバイクに仕上げるつもりですです。

一段と部材を減らし改良を加えた18インチのホイールサイズも作ってみました

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このバイクは8キログラムと軽くて快適、現在のフレームは、チタンとアルミ素材を利用していますがステンレスとマグネシウムで製作してみたいと考えています。片持梁という構造を取り入れ、フレームの単純化と軽量化、前後の輪荷重バランスを最適化することで登坂に対する負荷のバランスがよくなり楽になりました、これらを総合的に評価するとロードレーサーに負けないスピードも出せる性能です。そのうちドロップハンドルにつけ変わっているかもしれません。ちょっとしたアイデアと考え方の視点を少し変えてみることで意外に大きな改善効果を見出しました。因みに非力な私でも時速30キロメートルで走行することができました。一度、最高速度の記録に挑戦してみたいと思ったりしています。

自転車は実際に乗ってみないとその良さはわかりません、衣服と同様、その人にぴったりの物が必要です、自転車もオンリーワンが必要なことがよくわかりました。当分この自転車で旅をする予定です。

written by Niko

  • 最終更新:2009-04-03 09:47:34

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